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フェレットの飼い方~初心者の飼育法~

注意したい中毒環境

フェレットの飼い主の中には、喫煙者も少なくありません。
しかし嗅覚の優れているフェレットにとって、タバコの煙が充満している室内は、苦痛でしかないと思います。

タバコによる被害

喫煙者のいる室内は、煙の影響で、カーテンやカーペットなどがニコチンで汚れている事があります。
それだけではありません。

テーブルにある灰皿には、吸殻や灰、吸いかけのタバコなどなどいろいろなものが散乱している事があります。
中には、灰皿にあるタバコの火を消すために、コーヒー、水などをかけて、水を溜めている事がありますが、これはフェレットにとって大きな事故を招く事になるのです。

タバコの吸殻や浸している液を口にしたフェレットは、重度の中毒症状を引き起こす事がわかっています。
発見が遅れてしまった場合には、命を落とす事も予想されますので、とても危険なのです。

緊急時の応急措置

万が一過ってフェレットがこれらのものを口にした場合の応急処置としては、腎不全の薬が代用で使用できると言われています。
ただ自己判断によって、良くない結果になることもありますので、早急にかかりつけの獣医に連絡をし、素早く対応してもらうようにしましょう。

タバコの吸殻や液体を飲み込んでしまった場合には、フェレットのエサを水で薄め、口に含みやすい柔らかさになったら、強制的に給餌しましょう。

体内に入り込んだ液体などを解毒する作用があるといわれていますが、あくまでも緊急時の処置に過ぎませんので、命の危険がなくなったということでは無いのです。

タバコ以外の中毒症状

タバコの吸殻や液体などの誤飲による中毒症状以外には、塗装してあるケージを噛むことで起きる重金属中毒があります。
フェレットに使用しているケージの材質にもよりますが、ストレスを溜め込んだフェレットがケージの枠を噛むことで亜鉛中毒になることがあります。

亜鉛中毒の症状は、急激に下痢になる胃腸障害や神経障害、発作や痙攣などがあります。
フェレットが急に体を震わせたり、硬直させるなどの異常が確認したら、病院へ連絡し、適切な処置を受けてください。

その場合ケージに噛んだあとがないか、塗装面が剥がれていないかを確認するのもいいでしょう。
医師に細かな情報を伝えることで、よりスピーディーな対応が受けられると思います。

動物を飼うという事をもう一度考えよう

体の小さなフェレットは人間の体の構造とは違ってとてもデリケートです。
私達が生きている人間社会はフェレットにとっては、脅威にあふれている場所で、無理やり連れてこられているのですから、彼らに選択の余地は無いのです。

小さくか弱い命を長く健康で繋ぐためにも、飼い主は最善を尽くさなければなりません。
タバコをやめろとはいいませんが、フェレットにとって居心地のよい環境を提供する努力は必要です。


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