フェレットの飼い主は、誰だっていつまでも健康でいて欲しいと願うものです。
しかし遺伝的な問題や生活環境、食事によって様々な病気になる可能性もあります。
フェレットに起こりうる病気を事前に理解し、早期発見と早期治療ができるようにしておきましょう。
すい臓にできる悪性腫瘍
インスリノーマという言葉を耳にしたことはあるだろうか。
低血糖と同じような症状だと思われる人も多いようですが、すべての低血糖症がインスリノーマであるとは限りません。
低血糖症になる原因には、飢餓状態にある場合や栄養がしっかりととれていない場合、その他腫瘍や敗血症などの重度肝臓病なども原因の一つに上げられてます。
すい臓が正常な機能を失うと血糖値を下げるインスリンというホルモンを大量に生成します。
その為、食べたエネルギーが短時間に消費されてしまい、エネルギー不足を引き起こしてしまうのです。
そのような状態をインスリノーマといい、逆にインスリンの分泌が弱くなる状態を糖尿病といいます。
フェレットの場合、このインスリノーマにかかる最も多い年齢が4歳から5歳くらいだといわれていますが、2歳の若いフェレットから8歳の高齢期にあたる年齢まで幅広く発症していますので、どの時期に注意をした方がいいというのは一概に言い切れません。
またオスとメスの発症率もほぼ同じといえますので、全てのフェレットの発症の危険があるといえます。
インスリノーマはすい臓に腫瘍ができ、高い確率で悪性の腫瘍になりやすいといわれています。
手術によって、摘出することもでき、転移の確率は現段階で低くなっているものの、再発の確率が非常に高く、平均して1.5年以内に再発すると言われています。
インスリノーマの検査方法
インスリノーマを早期発見するためには、定期的な健康診断を受ける必要があり、血液検査である程度の予防策を取ることも可能です。
採血をすることで、血糖値をはかり、血糖値の数値が低い場合には、インスリノーマの疑いがあると考えられます。
フェレットの正常な低血糖値については、各動物病院の検査基準や医師の考え方によって若干の違いはありますが、空腹時の正常な低血糖値が、90から125mg/dlで、70mg/dl以下になると状況は悪いと診断されます。
内服薬を上手に使う
インスリノーマと診断されたフェレットには、外科手術を内科的な治療方法があります。
ただ外科手術の場合には、高齢期の体力や免疫力が低下しているフェレットには、体への負担を考えておこなわれない事がほとんどです。
また他の病気を患っている場合や赤ちゃんフェレットの場合にも外科手術ができないケースもあります。
そのような場合には、内科的な治療方法が実施されます。
医師の指示通りに内服薬治療を実施することで、数値を一定期間良好に保つ事が可能です。
それと同時に低血糖にならないような生活環境を考える必要もあります。、
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