小さい体で活溌に動きまわるフェレットは、他の動物に比べると怪我も多く病気にも比較的なりやすい傾向にあります。
外的な要因にも弱く、様々な病気にかかると言われています。
フェレットの健康を維持し、少しでも長く一緒に過ごせるためにも早期発見、早期治療が必要となります。
病気にならないための予防策としては、人間同様に定期的な健診が必要です。
その他少しでも体調に変化が見られたり、行動に異常が確認された場合には、早めに病院で診察してもらうようにしましょう。
ジステンパー
フェレットを新しく自宅に迎え入れる場合に、ほぼすべての飼い主が行うのがジステンバーの予防接種です。
正式名称を犬ジステンバー感染症といわれているものです。
この病気は、主に犬などに感染することで、犬などの糞や咳、くしゃみなどの分泌物、飛散物によってフェレットにもウイルスが感染するというのが一般的な感染経路となります
犬ジステンバーの症状としては、下痢や嘔吐、食欲不振や体重の減少などの症状が現れ、100%の確率で死に至ると言われています。
予防接種をすることで、これらのウイルス感染が高い確率で予防できますので、フェレットを迎え入れたら定期的に予防接種を受けるようにしてください。
ペット・ショップで取り扱っているフェレットの場合、ベビー期に一度予防接種を済ませていることがほとんどですから、生後3ヶ月にもう一度予防接種をおこない、それ以降に関しては、年1回の定期接種が必要となります。
1回につき6000円から8000円程度の予算となっていますので、フェレットの医療費として事前に予算にいれておくようにしてください。
フィラリア
フィラリアもフェレット以外の動物にも発生する病気で、フィラリアに感染している動物の血を吸った蚊を媒体にフェレットにも感染します。
このウイルスに感染すると、体内に糸状の虫が生息、増殖することで心臓や肺などの内蔵を食い散らし、死に至らしめると言われています。
フェレットの小さな体で1匹のウイルスが見つかると、殆どの場合死亡すると言われるほど恐ろしい病気です。
5月から12月の間の蚊の発生時期にあわせて、予防をすることが必要です。
予防接種と薬の服用の方法がありますので、最寄りの病院で対応するようにしましょう。
インフルエンザ
人間の風邪は通常犬や猫には、感染しませんが、フェレットの場合には、風邪やインフルエンザが感染しますので、特に注意をしなければなりません。
フェレットが感染した場合には、高熱や下痢、嘔吐など風邪の症状がひどくなり、体力の低下によって命の危機にさらされることがあります。
飼い主が風邪をひいている場合には、フェレットにうつさないように接触を避ける必要があります。
耳ダニ
耳ダニは、耳の周辺、中などに赤黒く土のような垢をためるのが特徴的な症状です。
異常なほどの痒さによって、常に耳を気にする行動が見られ、かきむしることで、出血や膿、といった皮膚炎が見られるようになります。
薬によって数週間では症状が改善され、その後定期的な耳掃除で予防できます。
アレルギー・くしゃみ
フェレットは、飼い主の住んでいる新しい環境によってアレルギーを引き起こす場合があります。
特にホコリ等のハウスダストが原因よるくしゃみや鼻詰まり、目のかゆみなど人間のアレルギーとほぼ同じような症状が確認できます。
ホコリ等に敏感なフェレットの場合には、常に室内のホコリを取り除き、クリーンな空気環境に整えるようにしてください。
また体質によっては、新しい環境に慣れるまでしばらくの間、くしゃみや鼻水の症状が出る場合もありますが、次第に環境に慣れてきますので、同時に症状も徐々に改善されるでしょう。
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