フェレットやウサギに見られる症状に毛球症といものがあります。
食欲不振や下痢の症状が続いた場合には、毛球症の疑いも考えられます。
フェレットの場合平均して2歳以上の子に発症率が高いと言われています。
食欲がなくなり、嘔吐を繰り返すようになりますので、特に体力の低下が懸念される高齢期のフェレットには十分な予防が必要となります。
フェレットの毛球症
フェレットはグルーミングという方法で、自分の毛や毛に混ざっているゴミなどを一緒に食べてしまう事があります。
毎日おこなっているグルーミングによって、胃の中にそれらのゴミがたまり、やがて巨大な固まりとなって腸を塞いでしまうのです。
症状としては、吐き気や嘔吐、食欲不振や胃潰瘍によって下痢やくろっぽい便をすることがあります。
しかし全てのフェレットがこのような症状を引き起こすのではなく、中には、全く症状が現れないフェレットもいます。
猫の場合には、自分でたまった毛をはき出す事がありますが、フェレットの場合には、吐く事ができませんので、体内に蓄積されます。
飼い主の中には、手軽に購入できる薬を使用し、毛球除去を行うようですが、誤った処置方法をすることで、胃から腸に流れ詰まる事がありますので、結果外科的な手術を必要となることがあります。
毛球症になりやすいフェレットの特徴としては、何かしらのストレスを抱えることで、過剰な毛繕いをし、大量に毛を飲み込む事があります。
その他にも肥満体質が影響し、胃腸の機能が低下、上手に消化できずに胃に毛をためやすくなっています。
日頃から注意をすることで、予防や発症のリスクを避けることはできます。
便の量が少なくなっている、便のサイズが小さくなっているなどの前兆がありますので、医師に相談し適切な対応を取るようにしましょう。
もし、毛球症になってしまったら?
日頃から注意をしているつもりでも、万が一毛球症になってしまった場合には、自己判断をせず、かかりつけの医師に対応してもらうようにしましょう。
毛球症の初期症状としては、便の大きさが小さくなるなどの前兆が確認できます。
食欲がなく、胃が張ったような感じを受けたらすぐに受診してください。
一般的な治療方法としては、軽度の場合には、これまで与えたいたペレットをひかえ、牧草メインのエサに切り替える事があります。
繊維質を分解できるようなサプリメントを取り入れたり、胃内に詰まっている毛を分解できる液体の水分を与える事もあります。
ただ症状がひどい場合には、外科的な手術が必要となりますが、フェレットの体力によっては、手術が不可能な場合もあります。
特に高齢期にあるフェレットの場合、手術によって死の危険もありますので、症状がひどくなる前に予防できるようにしましょう。
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