年々人気が高まっているフェレットですが、国内のショップで取り扱っている子の9割以上が海外からの輸入だと言われています。
最近では、国内の繁殖場も若干誕生しているといわれていますが、未だ海外からの輸入に頼っている状況です。
国内の繁殖が少ない理由の一つに、海外から持ち込まれるフェレットのほとんどが去勢や避妊されているからだと言われています。
血統の管理や野生化防止、利益確保といった面からの対応だとも言われていますが、国内繁殖はまだまだ難しいようです。
繁殖場のことをファームと呼んでおり、どこのファーム出身であるのかを記す身分証明証のようなものだと考えるといいでしょう。
ファームによって、性格や体質、遺伝的なものが大きく異なりますので、購入する場合の判断基準になると思います。
ここではアメリカ合衆国以外の繁殖場の紹介をしましょう。
ミスティック
フェレットのお腹をみるとひと目で出身ファームがわかるようになっているのが、ミスティックフェレットです。
ミスティック出身のフェレットは、おなかの部分にファームの刺青が入っていますので、すぐに見分けることができるでしょう。
南半球のニュージーランドにあるのがミスティックで、サイズが大きくなるのが特徴的です。
これまではカラーバリエーションが少なかったようですが、最近では、少しづつですが新しい色のフェレットも誕生しています。
小さい頃のミスティックフェレットは、噛み癖がやや目立ちますが、しつけによって改善出来る程度だといいます。
おなかにある刺青を見ると一瞬ためらう飼い主もいるようですが、入れてあるマークのイニシャルが自分の名前と同じであった場合には、運命的なものを感じ、それで購入を決定する方も多いようです。
少し前にミスティックフェレットはアリューシャン病のキャリアをもっているという噂が蔓延していたようですが、本当のところは、明確にされていません。
ニュージーランド
ニュージーランドフェレットは、まん丸の顔つきに、パンダ模様の個体が多いのが特徴的です。
愛らしいぬいぐるみのような顔つきが独特で、サイズの大きな子が多いことから現在とても人気が高くなっています。
メスに比べてオスは、かなり大きくなると言われていますので、飼育環境にゆとりのある飼い主に適しています。
ただし、やや凶暴で噛み癖のある性格のフェレットが多いことから、初めてフェレットを飼う人には、不適とされています。
カナディアン
カナディアンは、ニュージランドフェレットと同じでサイズが大きくどっしりとしたフェレットとなっています。
大柄で噛み癖があるカナディアンは、しつけにやや手こずっている飼い主が多いと言われていますが、手間がかかる分とても関係性も高く、飼育時間にゆとりがある飼い主に適しています。
カラーバリエーションも豊富で、骨格がしっかりしていることで、運動量も多く、放牧できる環境にゆとりがある家がいいでしょう。
入手が困難と言われているリアルカナディアンとは別の種類になりますので、注意が必要です。
ファー
ファーは以前オランダに繁殖場があったのですが、2007年以降中国に移転しています。
各ファームを判別する場合には刺青やチップ、または証明書などの発行ができます。
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